- 1.「IC-R6」はこんな人に向いている
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まず、エアバンドワッチ歴約30年以上で、デスクトップ機を含めてワイドバンドレシーバを3台購入してきた経験を持つ私の目線で見たとき、IC-R6はこんな方に向いています。
- ・初めてワイドバンドレシーバを購入するので、シンプルな操作の機種が欲しい
- ・初期費用を抑えてエアバンドワッチを始めたい
- ・サブ機として気軽に持ち歩けるレシーバを探している
逆に、
- ・エアバンドワッチに慣れてきたので、もっと多機能なレシーバが欲しい
- ・メインのレシーバが老朽化してきたため、機能の多い新し機種に買換えたい
という方には、上位モデルの「IC-R15」を選択する方が良いと考えます。
次に、IC-R6はどこが優れているのかを解説します。
- 2.「IC-R6」の優れているところ
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「IC-R6」が優れている主なポイントは以下のようなところです。
- ①現行機種では最も低価格(2026年現在)
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2026年6月現在で販売されているハンディタイプの国産ワイドバンドレシーバーは、アイコムの「IC-R6」と「IC-R15」、アルインコの「DJ-X82」と「DJ-X100」4機種です。それぞれ参考価格は以下の通りです。
【アイコム】 IC-R6 :\21,800 IC-R15 :\49,800
【アルインコ】DJ-X82 :\24,200 DJ-X100 :\79,200
それぞれ、仕様の違いがありますので価格差があるのは当然ですが、最も安価に入手できるのは「IC-R6」です。
エアバンドワッチ初心者の方にとって、初めての購入にはそれなりに勇気が必要です。その中で「IC-R6」は比較的購入を決断しやすい価格と言えます。
また、既にワイドバンドレシーバーをお持ちの方には、2台目としても購入しやすい価格だと考えます。
人によっては、低価格ということで「操作性が悪いのでは?」とか、「機能が足りないのでは?」など、心配になることもあるかもしれません。しかし、「IC-R6」は必要な機能・操作性をしっかり備えています。初心者はもちろん熟練者でも十分満足できる製品であることは間違いないと言えます。
- ②携帯性に優れた小型軽量なボディ
- ③付属充電池と市販乾電池使用で、長時間使用でも安心
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携帯型のワイドバンドレシーバーでは、バッテリライフも重要な要素です。
お目当ての航空機を目の前にしたタイミングでバッテリ切れを起こしてしまうと、せっかくの楽しい時間も台無し・・・。
「IC-R6」は、付属の充電式ニッケル水素電池で約15時間の長時間稼動です。しかも単三アルカリ乾電池では19時間のロングライフも可能です。必要な電池はたったの2本。
この単三乾電池が使えるという事、結構大事なポイントです。私はアマチュア無線を30年以上やっていますが、昔使っていたハンディタイプの無線機で、専用のバッテリーパックしか使えない機種がありました。乾電池が使えなかったので、使用中にバッテリー残量が無くなってしまうと無線機が使えなくなってしまう・・・という不便さを経験したことがあります。
なので、コンビニなど身近で購入できる乾電池なら、万一充電式電池が使えなくなってもスグに対応できて安心です。しかも必要本数が少ないので、省コストです。
- ④必要十分な1300チャンネルのメモリー容量
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航空管制では、たくさんの周波数が様々なセクションに割り当てられています。
例えば羽田空港を例にとれば、タワーだけでも第1ターミナル側と第2ターミナル側で別れています。これにグランドやクリアランスデリバリー・デパーチャーやアプローチを含めれば、10以上の周波数が使用されていることになります。
聞きたいセクションが変わるたびにいちいち手で周波数を変えていたのでは大変ですので、レシーバーの「メモリー機能」を使用します。予め聞きたいセクションの周波数・電波型式をメモリーにセットしておけば、メモリーチャンネルを切り替えるだけで簡単に周波数の変更が出来ます。
IC-R6では、1300チャンネルのメモリーを装備しているので、好きな周波数を自由にメモリーしておくことが出来ます。また「バンク機能」を使用すると、100チャンネル単位で周波数をまとめて管理する事が可能。例えば「羽田空港」をAバンクに、「成田空港」をBバンクに・・・と言うように別けておけば、空港が変わるたびにバンクを変えるだけで簡単に周波数変更が出来ます。
このメモリーチャンネル数、もっと多い2000チャンネルなどを搭載している機種もあります。しかし、実際に使用するチャンネル数を考えると、1000チャンネル前後でも十分なことが多いです。逆に多すぎるメモリーは、管理する手間が大変になってきます。
エアバンド以外の無線も聞きたいなど、ワイドバンドレシーバーをより活用したい方は、メモリーチャンネルの多い機種を購入する、という選択肢もあります。。
メモリーには英数・記号を使用して名前を付けることが出来ますので、メモリーの呼出しがわかりやすくなります。
ただし、名前に使えるのは英数・記号のみです。カタカナ等の日本語が使えませんが、例えば空港名に「HND」・「RJTT」(羽田空港の場合)など3レターや4レターコードや、「TWR」や「GND」(管制セクションの略称)などを使って工夫する事で、わかりやすい名前にすることが出来ます。
- 3.「IC-R6」のここには注意!
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「IC-R6」で注意したいのは、以下のようなポイントです。
- ①テンキーボードは無し
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「IC-R6」にはテンキーボードがありません。なので、周波数やメモリーチャンネルを直接テンキーで入力することが出来ません。
操作ボタンは電源ボタンを含めて9個のみ。一見すると操作性が悪そうに見えますが、通常のエアバンドワッチであればこれで十分なのです。
メモリーチャンネルのお話しで書いたように、エアバンドワッチではメモリーを駆使しますので、通常の受信時にはメモリーチャンネルの切替操作が主となります。操作はメインダイアルとファンクションキーだけでほとんど出来ます。
ただ、メモリーに入っていない周波数に瞬時に変更する時など、テンキーボードが欲しくなる場面があると思います。
またメモリーの操作では、メモリーに名前を付けることができる機能がありますが、これも上面のダイアル操作で入力したい文字を選択しますので、文字によっては多少入力に時間を要することがあります。
しかし、エアバンドワッチ初心者の方には、シンプルな操作のほうが使いやすくなることもありますので、テンキーボードが無いことが決定的な注意ポイントとは一概には言えません。
- ②日本語表示機能がない
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「IC-R6」の液晶ディスプレイには日本語表示がありません。アルファベットと数字、記号のみが使われています。表示できる文字は左の図のようになっています(IC-R6の取扱説明書より)。
例えば各種の機能設定を行う際に、表示される機能や設定内容は英数字と記号で表現されます。
文字数も長くはないので、機能の名称などが略称などで表示されます。取扱説明書がないと、何の機能なのかが判らないこともあり得ます。
メモリー機能で、メモリーチャンネルに付けることができる「メモリーネーム」も英数と記号で
作らなければなりません。なので名前の作り方には工夫が必要です。
エアバンドワッチやエアバンドレシーバーに慣れてきた方には大体理解できる事が多いので、それほど苦労することはありませんが、初心者の方には少し慣れるのに時間が必要かもしれません。
どうしても日本語表示ができる機種が欲しい方には、「IC-R15」を選択する方が良いでしょう。
- 4.上位機種「IC-R15」と迷った時は?
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「IC-R6」と「IC-R15」で迷った時、どちらを選択するべきか、いくつかのポイントで比較しました。
この表は、「IC-R15」解説ページで『「IC-R15」と「IC-R6」を比較』の記事内にも記載しています。
※価格は2026年6月現在のものです。実際の価格はご購入の販売サイト等でご確認ください。
項 目 IC-R15 IC-R6 2波同時受信 〇 × 液晶表示 カラー
日本語表示可能モノクロ
英数・記号のみ表示Bluetooth 搭載 非搭載 乾電池使用 オプション必要 標準で可能 価格 やや高め
(実売 \49,800)安価
(実売 \21,800)こうして比べるとやはり「IC-R15」のほうが優れている点が多い感じです。しかし、初心者の方が初めて購入するにはやはり多少勇気が必要な価格だと感じます。「最初は予算を抑えておき、徐々にエアバンドワッチに慣れて、数年経験を積んだら上位機種に買い替え」という選択が、初心者の方には優しいのではないでしょうか?
また、オプションを必要とせずに乾電池が使えるのも、「IC-R6」では大きなポイントになります。
- 5.その他の推しポイント
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私が推す、「IC-R6」のポイントは他にも以下のようなものがあります。
- ①3色から選べるカラーバリエーション
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「無線機」と聞いて、皆さんはどんなカラーをイメージしますか?
テレビドラマなどで時々出てくる無線機は、ほとんどが黒やグレー系のカラーですよね。おそらく多くの方がそのようなカラーリングをイメージするのではないでしょうか。IC-R6を含めて、当サイトで紹介しているレシーバーは基本的には黒系のカラーリングです。
「IC-R6」では、基本色の他に「メタリ ックレッド」と「メタリックブルー」を含めた3色から、好きな色のモデルを選ぶことが出来ます。
性能には関係ありませんが、せっかく持つなら少しでも個性的なレシーバーを選びたいところですよね。好きなカラーを選んで、永く良き相棒となってもらいましょう。


【通常カラーモデル】 【メタリックレッドモデル】 【メタリックブルーモデル】 - ②パソコンと接続してメモリー管理が簡単に!
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航空管制では様々なセクションが、それぞれ異なる周波数で航空機を管制しています。
特定の空港で、グランド・タワー・レーダー・ATISくらいのセクションしか聞かない・・・という使い方なら、周波数を記憶しておくことが出来るでしょう。
しかし、各地の空港でそれぞれの管制を聞きたい・・・となると話は別。結構な数の周波数を記憶する必要があります。例えば九州地方にある空港の、タワーとレディオだけでも10以上、これにグランドやアプローチを加えるとさらに多くの周波数になります。これはなかなか大変ですよね。
そこでワイドバンドレシーバーのメモリー機能を利用するわけですが、使っているメモリーが増えてくると管理するのも大変になってきます。
IC-R6では、オプションのプログラミングソフト「CS-R6」を使用して、パソコンでメモリーの編集・管理が可能になります。また、クローニングケーブル「OPC-478UD」と一緒に購入すれば、IC-R6とパソコンを接続してメモリ内容をパソコンに読み出したり、編集した内容をレシーバーに書き込んだりすることが出来るようになります。
パソコン上でメモリー内容を編集出来ると管理が非常に楽になります。IC-R6にはテンキーが付いていないので、本体のみでメモリーの編集・管理をするのは結構手間がかかります。
また、もしもレシーバーの故障などでメモリーがリセットされてしまっても、パソコンにバックアップがあれば簡単に復旧することが出来ます。
たくさんの管制周波数をメモリーするなら、プログラミングソフトとクローニングケーブルは揃えておくことをお勧めします。
プログラミングソフト「CS-R6」と、クローニングケーブル「OPC-478UD」は、下記のリンクから通販サイトでの購入が可能です。


プログラミングソフトウェア
【CS-R6 USBタイプ】クローニングケーブル
【OPC-478UD】
- 6.IC-R6解説まとめ
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以上、アイコムのワイドバンドレシーバー「IC-R6」について解説してきました。
「IC-R6」についてまとめてみます。- ①「IC-R6」の主な仕様
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「IC-R6」の主な仕様は以下の通りです。
項 目 仕 様 備 考 受信可能周波数 0.1~1309.995MHz 標準では一部
非対応周波数あり受信電波形式 AM/FM/ワイドFM 使用電源 単三型アルカリ乾電池×2本(DC3V)
単三型ニッケル水素電池×2本(DC2.4V)
外部電源:定格4.5V(4.5~6.3V)バッテリー持続時間 ニッケル水素電池:約15時間
アルカリ乾電池 :約19時間メーカーの定める
条件での持続時間メモリーチャンネル 通常メモリー:1300チャンネル
スキャンエッジ25組50チャンネル
オートライトスキャン用:200チャンネルサイズ・重量 [サイズ]幅58×高さ86×奥行29.8(mm)
※突起含まず
[重 量]アンテナ・付属電池含め約200g標準付属品 アンテナ・充電器(ACアダプタ)・
ニッケル水素電池・ベルトクリップ・
ハンドストラップ価格 \21,800前後 2026年6月現在の
楽天販売価格詳細仕様は こちらからメーカーのホームページ でご確認ください。
価格は変動しますので、購入の際にはご自身で確認をお願いいたします。
- ②購入しやすい価格
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2025年5月現在で販売されている製品の中では最も安価ですので、初めての1台として、また既にレシーバーを持っている方には2台目として、購入しやすい価格と考えます。
- ③初心者にも使いやすいシンプルな操作
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テンキーボードがないので、メモリーの編集など複雑な操作はやや手間になりますが、メモリーチャンネルの切替など通常の操作であれば十分です。シンプルな操作で覚えやすく、初心者にも使いやすいと考えます。
- ④長時間のバッテリー持続時間
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単三型アルカリ乾電池で約19時間のロングライフなので、新品の電池ならほぼ1日使うことができます。付属のニッケル水素電池でも、フル充電しておけば約15時間使うことができます。
外出先で、電池残量を気にせずエアバンドワッチを楽しむことが出来ます。
| 基礎編 | 機器編 | 実践編 |
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アイコムのワイドバンドレシーバ IC-R6を解説
【コンテンツ】
「IC-R6」は2010年1月に発売された「アイコム」のロングセラー製品です。2025年5月現在、一般的に入手可能なワイドバンドレシーバーの中では最も低価格で、初めてワイドバンドレシーバーとして購入しやすい価格帯です。
アマチュア無線を30年以上やっている私の経験上、アイコムの製品は非常に高い信頼性と、考え抜かれた操作性の良さを兼ね備えています。
ここではアイコムから発売されている「IC-R6」を徹底解説します。
初めての一台として購入を検討されている方は、是非参考にして下さい。もちろん今お使いのレシーバーからの買い替えを検討されている方にも、2台目のレシーバーとしてもお勧めです。

