基礎編 機器編 実践編

インターネットで聞ける航空管制「LiveATC」

 航空管制(エアバンド) を聞くためには、通常少なくとも「ワイドバンドレシーバー」が必要になります。
しかし「購入したいけど予算が無くて・・・」とか、「買っても使いこなせるか自信が無いからな・・・」など、いろいろな理由でワイドバンドレシーバーの購入に踏み切れない方がいると思います。

 

 また、「自宅の近くに空港がないので、空港の管制は聞こえない」とか、「羽田や成田、海外の空港の管制をいつでも聞けたら・・・」という悩みや願望を持っている方もいると思います。

 

 そこで登場するのが、パソコンやスマートフォンなどで航空管制を聞ける「LiveATC」です!
ご自宅のパソコンで、外出先ではノートパソコンやスマートフォンで、好きな空港の管制を聞くことが出来る「LiveATC」について解説します。

 

【※ご注意】
実際に行われた通信の内容を、インターネット等に公開することは、電波法などの法律に抵触する可能性があります。絶対に行わないでください。「Live ATC」 に関しても、法解釈についてインターネットでいろいろ見ることが出来ますが、類似の事を個人で行う事について、当サイトでは一切の責任を負いません。

1.「LiveATC」のURL

 まず最初に、「LiveATC」のURLは以下の通りです。


「Live ATC.net」

 【URL】・・・ https://www.liveatc.net/

        (URLをクリックすると、サイトにリンクします)

 

 会員登録や難しい初期設定などは必要ありませんが、初心者には難解な横文字が並んでいますので、最初はやや戸惑うかもしれません。

そこで次項から、LiveATCの使い方を解説します。

2.【使い方①】空港コードを入力する

 サイトが表示されたら、まず聞きたい空港の「コード」を、下の画像内の赤枠で示す部分(Airport/ARTCCCode)に入力し、検索マーク(虫メガネのマーク)をクリックします。

 空港コードとは、世界中の空港に割り当てられているコードで、3文字または4文字のアルファベットで示されています。3文字のコードを「3レターコード」、4文字のコードを「4レターコード」と言います。

 

 例えば「東京国際空港(羽田空港)」の場合、3レターコードが[HND]、4レターコードが[RJTT]です。

※日本国内の空港コードは、当サイトでも掲載予定です。

 

 検索方法は空港コードの他にも、赤枠の下にある「Frequency Search」欄に聞きたい管制の周波数を入力する方法でも可能です。

国内の管制周波数は、当サイトでも「空港の管制周波数」で調べることが出来ますので、ご利用ください。

3.【使い方②】聞きたいセクションを選択する
 

 検索したい空港の周波数が表示されたら、聞きたいセクション(タワー/ディパーチャー/アプローチ/グランド等)を選択します。

 

 下の画像は東京国際空港(RJTT)で検索した結果を表示したものです。「セクション名」で示す部分に各セクションの名称が表示されています。

面白いのは、それぞれタワーやアプローチなど、各セクション単独ではなく、「RJTT App/Dep」のようにアプローチとディパーチャーなど複数のセクションを同時に選択出来る場合があります。

 これを選択すると、アプローチとディパーチャーを同時に聞くことができます。ただし、それぞれが重なって聞こえることがありますので、聞き取りにくくなることもあります。

 

 各セクションは、それぞれ名称や周波数を確認することが出来ます。
また、音声を再生するソフトウェアを選択することが出来ますので、ご使用になるデバイスの再生環境に合わせて選択してください。

 以上のように、

(1)聞きたい空港のコードを入力して検索

(2)聞きたい管制を選択

という簡単な手順で、好きな空港の管制交信を聞くことが出来る「LiveATC」をお試しください。

 

【※ご注意】

(1)国内・海外の空港の管制を聞くことが出来ますが、すべての空港を網羅している訳ではありません

(2)リアルタイムの交信ではありません。インターネット通信によるタイムラグ等が発生する場合があります。

(3)政府関係の航空機など交信は、再生されない場合があります。